先日に引き続きドラマ天の感想を書いていきたいと思います。第4話です!
この第4話の主役は原田克美です。
第4話で原田のカッコイイところが見られるワケでもないしカッコイイのは赤木しげるなんですけど、原田のファンとしては組長、主役頑張ってるな…って気持ちで見ました。
今回は原田とひろが赤木と対談します。
みんな大好き原田&ひろの似た者同士で語るあの有名な裸足のシーンも!
ではさっそく語っていきましょう!
1.原田克美が上司だったら嫌だなあという話
前回、部下と共に靴を脱いで部屋へ入ってきた原田組長。
第3話での最後のセリフは「ハッタリや! やれるモンならやってみぃ! 赤木よ」でした。
原田に拉致されるくらいなら舌を噛み切って死ぬと言った赤木に対しての言葉ですね。
原田の野暮さに対してお怒りのようすの赤木さんに対し、ハッタリや!と笑う原田の空気読めなさが印象的な第3話の終わりでした。
第4話はその直後、そんなハッタリでごまかされる俺とちゃうぞと笑ってみせた原田の微笑みが徐々に固くなる映像で始まります。
こんなふうに挑発したら赤木が何か言い返すのが常だったのでしょうか。
無言で見つめ返す赤木しげるに不安になったようすの原田組長。
そんな組長のただならぬ内心を察した部下のスキンヘッドサングラスが言います。
「ハッタリですよ! どうせ死ねやしません!!」
部下の意見を聞き、そうや…そのとおり……こんなリラックスした状態から急転直下自殺するなんてまず考えられへんよな……と口に出して安心しようとする原田。
しかし結局胸中によぎったもしかすると赤木ホンマに死んでまうかもという予感を払拭することができず、先ほど原田が下した「その機械壊せ」という命令を素直に実行しようとする部下たちに、原田は去ね!と怒鳴ります。
この去ねというのは関東で言う今すぐ消えろに相当する非常に強い言葉です。
相手の心を傷つけるため、日常会話で去ねを使う人はまずいません。
少なくとも私の地元・京都では帰っていいよ的な意味で使うことのない言葉です。
これを思わず部下に使ってしまう原田組長は、赤木の死を前によほど焦ったのだろうと思われます。何しろ赤木がこれから死ぬと聞いた時には混乱のあまり机に座ってしまった組長です。
原田のあらゆる言動・行動から万が一にも赤木に死なれたくないという想いが伝わってきて、原赤の民としては胸が熱い。
しかしわざわざ呼び出された上に取り乱した組長に部屋を追い出された部下たちは「あの人いっつもこうだよな」「人の話聞かないし命令しといてすぐ取り消すし」「何のために俺ら呼んだんだよ」「最初からよく考えて電話しろよな」等愚痴をこぼしたに違いない。
こんな上司は絶対に嫌だ。
そんな思いで、先に進みます。
2.赤木しげるのおしゃべり大好き
部下を追い払い、やっと赤木と2人きりになった原田克美。
「助かったよ…嫌いなんだ、痛かったり…血が出たりするのは…!」そう話す赤木に対して原田は「ちぇっ…! やっぱり攫っちゃえばよかったかな…」と言……いません。そうは言わずにすぐ「それにしてもと俺は思う」と話し始めます。結果として赤木さんの痛いのは嫌いという話が宙ぶらりんになり、原田克美マジで人の話聞かないんだなという印象が強まりこれはこれで萌えです。
そんな原田組長に対し、赤木さんは未練3%の話をイキイキし始めます。
この未練3%の話を原田に聴かせる赤木さんの熱量が凄い。
原赤の対話、赤木さんのしゃべる割合が非常に多いんですよね。
その姿を見ているとアカギ最終話近く、石川県でヤクザから金を巻き上げてしまった赤木が、トランクケースに詰まった金を海の中に放り投げたとき…まるで深夜の通販番組のセールストークのように滔々とトランクケースを巻き上げる方法を話していた楽しげな赤木しげるを思い出します。
赤木しげる……おしゃべり大好きな人なんですよね。
自分の感覚を人に伝えたい気持ちがとても強い。
相手の行動や仕草・言動から相手の心理が見えてしまう赤木さんは、逆に周りの人には自分のことをなかなか理解してもらえない…という経験を積み重ねてきたんだろうな…。
自分の考え・感覚が他人と共有しにくいからこそ、自分の想いを伝えるための言葉をたくさん持っているのかな……。
そんなことを、イキイキ話す赤木さんの姿に思いました。
3.わからんを連呼する原田組長が萌え
イキイキ身振り手振りを交えて話すかわいすぎる吉田栄作さん演じる赤木しげるに対し、的場浩司さん演じる原田は黙って葉巻を吹かしながら赤木の話を聞くことに終始し、赤木が話し終わったタイミングで「赤木よ…なんや…よおわからん」と席を立ちます。
いやわからんのかいと心の中で突っ込みを入れていると、歩きながら原田はさらにこう言います。
「3%がどないやこないや…半ば死んだ人間の言うことはよおわからん」
おそらくですね、原田克美は赤木さんが元気でピンピンしてるときだって赤木さんの言うことは半ば以上わかってないと思います。
そういうところが原田組長の大好きなところなんですけど!
赤木さんもこれ以上コイツに何話しても無駄だなと思ったのか、わからんを連呼する原田に対し「わかんねえだろうな…お前は積む人間だからわかんねえ」と先ほどの熱意はどこへやらの冷めた表情、突き放すような声で原田に言います。
ここから怒涛のような赤木しげるによる原田克美の生き方否定が始まるんですけど、一方的に言われるがままの克美。
途中怒りの声をあげるものの、その怒りの声が途中から「あかんのか、成功が」と素直に聞く姿勢に変わってしまうところが原田組長のカワイイところだと思います。
もうね、原田組長には一生そのままでいてほしい。
ホント心底愛してる。
おまえの人生は棺…死に体みたいな人生さ
と散々言われたあと、1人葉巻吸いながら「なるほどな…」と感じ入る組長の横顔はもう最高。なるほどなじゃねえんだよな。この人の素直さが愛しすぎて心臓が爆発する!
4.増えるグラス
原田が去り、酒でも飲むか…と立ち上がりグラスに氷と酒を注ぐ赤木さん。
席に戻ろうと振り返り、自分の座っていた椅子の横の机にいくつものグラスが酒の入ったまま放置されているのに気づきます。気づいた瞬間の赤木さんの表情が辛い…!
このグラスの表現はすごくうまいなと感動しました。
アルツハイマー型認知症ということが端的に表現されている。見事な描写です。
5.古川さんの奇跡のひろゆき
原田の次に赤木の部屋にやってきたのはひろ。
部屋に入り、椅子に座った後も沈痛な面持ちで沈黙を続けるひろゆき。そんなひろに対し、赤木さんは黙って牌を裏返し始めます。この赤木さんの笑みがマジでかわいすぎる!
吉田栄作さん演じる赤木さんがひろに対して見せる表情がね~~もうカワイイ孫を前にしたおじいちゃんって感じでね! 優しくて可愛くてもう最高。
「わかったもんじゃねぇ」の言い方なんかもう…たまんねえです。
今なにそれ?って思った方はぜひもう1度見返してほしい。
古川さんのひろがまた、神経質そうな声と表情でメチャメチャいいんですよね~!!!
ホントどこからどう見てもひろゆきの佇まいですごい。
我が家の人間はみんな2018年の天ドラマで古川ひろにベタ惚れなので、ひろゆきが何か話すたび、画面に映るたび「カワイイ~!!美し~~!!!ひろ~~~~!!!!!!!」とまるで古川ひろゆきオンリーリサイタルの様相です。
そんなひろゆきが最後に見せる涙……
これはもう奇跡の結晶。
アラスカの空の上輝くオーロラに並ぶ美しさ。
予告編を見たときからとても楽しみにしていましたが、ストーリーの流れの中で拝見するとやはり…グッと来ます。
6.あの有名な裸足のシーン
話を終え、縁側に座り感慨に浸るひろゆきの元を訪れる原田克美組長。
組長、何も言わずに庭に降ります。
原作のこのシーン、ひろゆきの吹き出しが「?」だらけでしたがそれもわかる。唐突なんですよね。黙って庭に降りていく背中に向けてかける言葉なんかほとんどの人が持ち合わせていませんし、このシーンでのひろの困惑、ドラマで見たことでより理解できた気がしました。
庭に裸足で降りる苦しさについて語る組長。
じゃあ無理するなよと言うのは野暮というもの。原田は今、赤木しげるを理解したいと願っているんですよね。己には理解できないとわかってはいるけれど、赤木の感覚の一端に触れたい…その気持ちが痛いほどわかるひろは原田に共感します。
共に「成功に囚われるな」と赤木に伝えられた原田とひろ。
でも2人にとっての「成功に囚われる」はそれぞれすこし意味が違う。
原田にとっての成功とは過去のもの。
対してひろにとっての成功は未だ手にしていないものです。
これから人生を変えていく余地のあるひろに対し、原田には過去がある分、すべてを捨てて未来を変えるわけにいかない。
その違いが、このシーンでの原田の弱弱しさに繋がっているようにも思えます。
そして「この人も対照的な人生…あの赤木しげると……」と口に出して呟くひろ。
いや殺されるぞ。
それよく声に出して言ったな。原田も重々理解してることだとは思いますが、他人に言われたら腹が立つというもの。原田組長に元気がなかったのが幸いでした。ひろくんには今後の人生、口が災いを呼ばぬよう気を付けて元気に生きていってもらいたいものです。
おわりに
驚くべきことに第3話までの倍くらいの長さになってしまいました。
第3話までも十分長かったというのに……こんな長い感想、誰が読む?
第4話は原田が出ずっぱりだったのでテンション上がりまくりでしたが、次の話でとうとう最終回です…! 悲しい!! 次は天さんのプロポーズです。また近いうちに感想を語りに来ようと思います。最後までお付き合い頂けましたらとても嬉しいです。
ここまでお付き合いくださった根気強いあなた、本当にありがとう!

